赤ちゃんの夜泣きは「成長の一過程」

生後6ヶ月〜10ヶ月ごろになると、多くの赤ちゃんは「夜泣き」をするようになります。

大きな声で泣き叫ぶこともあれば、半分寝ているようなか細い声で泣くこともあります。声の大きさに拘らず、夜間に繰り返し起きることを「夜泣き」と言います。どちらにせよ、ママは起こされてしまうため、寝不足で大変です。

夜泣きは、生後3〜4ヶ月ごろ「朝までよく眠る赤ちゃん」であっても、起こりえます。なぜなら、「夜泣きは成長の一過程」だからです。

赤ちゃんが夜間に泣く理由を理解し正しい対応をすることで、夜泣きをなくすことが可能です。

 

新生児はなぜ夜泣くのか

実は、生後4ヶ月ぐらいまでの赤ちゃんと、生後6ヶ月〜1才未満くらいの赤ちゃんとでは、泣く理由が異なります。このことをきちんと理解すれば、夜泣きをなくすことが可能です。

あなたの赤ちゃんも、朝まで眠るようになるのです。

新生児期〜生後4ヶ月くらいまでの赤ちゃんは、一度の飲める母乳や粉ミルクの量がまだ多くありません。そのため、3時間前後でお腹が空いてしまいます。

昼だろうと夜だろうと関係なく、新生児期ごろはお腹が減ったら泣きます。

粉ミルクは母乳よりも消化に時間がかかるため、腹持ちがいいようです。粉ミルクを飲むと、新生児期でも5時間くらい寝てくれることが多いのはこのためです(母乳でもこのようにたくさん寝る赤ちゃんもいます)。

この時期に1~2時間ごとに起きてしまう場合は、母乳もしくはミルクの量が足りないことが考えられます。あるいは、暑いもしくは寒い、どこか体調が悪い、などその他の身体的理由があるかもしれません。

 

生後5~6ヶ月の赤ちゃんはなぜ夜泣くのか

では、生後5~6ヶ月ごろになると、泣く理由はどう変化するのでしょう。

生後5~6ヶ月ごろになると、一度に飲める母乳もしくはミルクの量が増えます。このため、一度授乳したら(または粉ミルクをあげたら)次の授乳まで6~8時間ぐらいもつようになります。空腹で泣くことがなくなってきます。

「5ヶ月に入る頃から朝まで寝てくれるようになり、やっと自分も朝まで通して眠れるようになって嬉しい!」とよく耳にします。その喜びも束の間、7ヶ月前後からは夜泣きが始まることが多いもの。

では、なぜまた夜間に何度も泣くようになるのでしょうか?

その答えは、「睡眠サイクル」にあります。

睡眠のサイクルには、「浅い睡眠」と「深い睡眠」があります。浅い眠りと不快眠りは交互にやってきます。大人ではそれぞれのサイクルがおよそ90分交代でやってきます。

浅い眠りのサイクルでは、脳の活動が活発になり夢を見ます。いつもと違う場所に行ったり、新しい人に会ったり、すごくびっくりする目にあったり、大きな心配事を抱えていると、そのことが夢に出てくることがあります。

新生児期はまだそうではないようですが、生後5~6ヶ月になると、日常の出来事が夢に反映するレベルまで脳が発達してきます。「自分の名前や家族の名前がわかる」「やりとりを楽しめる」「簡単な言葉が理解できる」など、ある程度「人」になってきた様子を見れば納得いくでしょう。

また、ちょっとしたことで覚醒しやすい状態です。

「夢を見ていたと思ったらはっと目が覚めた」という体験は誰もが経験あるはずです。大人であれば、窓の外が暗いのを見て「まだ夜だからまた寝よう」と判断して、再び眠りにつきます。

しかし赤ちゃんには「暗い = 夜」「夜だから寝よう」といった判断ができません。

また、新生児期からの生活リズムにより、夜中に覚醒したときは「おっぱいか哺乳瓶を口にくわえて再び眠りに落ちること」が習慣化しています。

つまり赤ちゃんは「おっぱいか哺乳瓶を口にくわえながら眠る」以外に眠りにつく方法をもっていません。

生後5〜6ヶ月の赤ちゃんは空腹で泣いているのではなく、「眠いのに、眠りにつくことができない」から泣くのです

通りで、今まで通りおっぱいを口にくわえさせても寝ないはずです。お腹が空いているわけではないので、ちょっと飲んでは「もういらない!」とまた泣いてしまいます。

 

「外が暗いときはねんねの時間」だと教える

では、どうしたらよいのでしょう?

それは、「おっぱいか哺乳瓶を口にくわえる」以外の眠りにつく方法を身につけさせることです。体験的に練習することによって身につきます。反対に、練習させなければ身につきません。

このように夜中に子どもが起きた時におっぱいを与えないで寝かせる対応法を、夜間断乳と言います。

夜間断乳には、「入眠儀式を決めて毎晩実行する」「外が暗いときは寝る時間だと教える」「ねんねアイテムをつくる」などが大切です。

赤ちゃんの夜泣きは、ママにとって本当に大変です。体力的にも、精神的にも切実な問題です。私自身、二人目が7ヶ月の頃に「地獄の夜泣き体験」をしました。「もう二度とあんな思いは味わいたくない」というくらいつらかったです。

ここで紹介する夜泣き解消法(夜間断乳法)は、その経験を元に生まれました。ひどい夜泣きが3週間以上続いていた息子は、夜泣き解消法を実践して3日目から朝まで寝てくれるようになったのです。まさに奇跡でした。

相談現場でも「夜泣きがひどくて困っている」という相談をよく受けます。そこでこの方法をお伝えすると、嬉しいことにどのケースでも効果が出ています

完全に朝まで眠るようになる赤ちゃんが多いですが、一部まだ朝を迎える前に目を覚ます赤ちゃんもいます。それでも夜中に起きていた回数が4-5回から1回程度に減るので、ママの心身の負担はずっと楽になります。また、朝方早くに起きてしまう赤ちゃんも、成長に伴い朝まで眠るようになるものです。

私自身がその苦しみを知っているからこそ、少しでも多くのママたちがこの方法を知ってくれたら嬉しいです。