ここでは、

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3) 自分の都合を押しつけるのが、

子どもに申し訳ない。

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について取り上げましょう。

 

 

ここで改めて考えてみてください。

 

ママは、夜まともに眠れない状態が長く続いているため、心身の限界を感じはじめていますね。

 

では、このままの状態があと1ヶ月続いたとしたら、あなたの家族の生活は、具体的にどうなるでしょうか?

いつものように紙とペンを用意して、書き出してください。

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あなたが眠れない状態が、

このままもう1ヶ月続いたら

あなたの家族の生活は具体的にどうなりますか?

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自分がどうなるか、子どもがどうなるか、パパさんがどうなるか、など、なるべく具体的に書くことがポイントです。

 

 

…どんなことが書き出されたでしょうか。

 

まず、ママについて見てみましょう。

 

<想定されるママの状態>

・身体を壊して、本当に倒れる。

・精神的に追い詰められる。

・そのため、子どもをかわいく思えなくなる。

・泣き止まない子どもに対し、思わず怒鳴ってしまう。

・パパに対して、思いやりがなくなる。八つ当たりする。

 

…こんなことが考えられます。

 

これは、誰にでも起こりうることです。どんなに素晴らしい人格者でも、質の良い睡眠を充分に取れないと精神的に追い詰められてしまいます。

そしてこんなとき、人はものごとを被害的に捉えやすくなります。

 

「自分ばっかり大変だ…」。

 

そんな思いが、周囲に対する怒りとして出てしまう可能性はとても高いです。本当は大切なわが子とパパに対し、思わず怒鳴ってしまったり手が出てしまうなどの事態になる可能性は、他人事ではありません。

実際私も、長引く寝不足で追い詰められていた時、パパに対してやたらとイライラしていました。

できる範囲で家事を頑張ってくれている彼にとっては、ひどい話ですよね。

 

では、子どもにとってはどんな生活になるのでしょうか。

 

<想定される子どもの状態>

・ママが怒鳴ったり泣いたりするので、気持ちが不安定になる。

・そのため、夜中だけでなく昼間もぐずりやすくなる。

・自分が大切にされているという基本的な感覚に疑問が生じる。

 

子どもは、ママの気持ちの状態に敏感に反応するものです。ママの余裕のなさを感じ取り、同じように緊張した状態になることはよくあります。

また、柔らかな愛情で包まれている実感が乏しくなることで、世の中に対する基本的な安心感が一時的に育ちにくくなってしまうかもしれません。

ママの状態が悪いことが子どもにとってよいことをもたらすことは 全くないのです。

 

最後に、パパの生活を見てみましょう。

 

<想定されるパパの状態>

・自分も仕事で疲れているのに八つ当たりされて、うんざりする。

・仕事と家のことで、精神的にも肉低的にも余裕がなくなる。

・ママに寄り添う余裕がなくなり、夫婦喧嘩になる。

 

外で仕事を頑張りながら、ママをフォローすべく慣れない家のことに手を出し、なお且つママの精神状態をフォローするのは、並大抵のことではありません。

うまく立ち回れるパパさんもいるかもしれませんが、多くの場合は家庭内の空気が張り詰めることになります。

 

そして、具体的に生活がどうな感じがイメージしてみましょう。

 

<想定される生活状態>

・家の中に片付けられない物(おもちゃ、ゴミ、洋服、食器など)が散乱する。

・ママもパパもイライラして、家の空気がギスギスする。

・ママが本格的に倒れた場合、ヘルパー雇用や入院など金銭的負担が生じる。

・その間、子どもの世話をする人の確保が大変になる。

・自分の両親や、義両親に家事や育児を負担してもらい、気を使う。

・場合によっては、パパが有給取得で対応するなど仕事へしわ寄せが出る。

 

このように、家の中が雑然とするだけでなく環境面でも調整がたくさん必要になります。ママが倒れるということは、家族はもちろんのこと家族を取り巻く人たちにも調整を強いることになります。

いかかでしょうか?

冷静に考えると、いかに「ママが倒れてはいけない」かが わかりますね。子育てにおいてママの心身の健康状態は『最優先事項』なのです。

頑張りすぎた結果ママが倒れてしまったら、子どもにとっていいことはありません。

もしママが入院でもしたら、何日も会えないことが寂しくて毎日泣くことでしょう。ママから笑顔が消えたら何日も不安になるでしょう。

心身の限界を感じ始めた今、ご自分の睡眠を大事に考えるのは決して押し付けではありません。むしろ、子どものためになることなのです。

本当の意味で自分を大切にすること。それが結果的に子どもを大切にすることにつながります。

自分の限界が近づいていることを感じたら、限界に到達しない方法を考えて実践することが必要ですね。

これ、実は自戒を込めてお話ししています。

 

なぜなら、私自身が寝不足の限界により、2人目が7ヶ月のときに本当に倒れてしまい、一ヶ月寝たきりに近かったからです。

甲状腺機能が低下し、トイレと食事以外は横になったまま動けませんでした。夫をはじめ、自分の母親と夫の両親にたくさん 助けてもらいました。ずっとは頼めないので、家事ヘルパーさんも一時的に雇いました。

助けてもらえる人がいることは心底ありがたかったです。

しかし、こうなる前に手立てを打つことが必要だと痛感しました。二度とこのような状態をつくってはいけない。そのためには、頑張りすぎないこと。

つらくなってきたら、わかりやすいSOSを出して、楽な環境をつくること。こうしたことは 本当に大切なことです。

どうか私のような失敗をしないよう、ご自分を大切にしてくださいね。