赤ちゃんの発達を促すには、今できていることのつぎの発達ステップを知る必要があります。新しい刺激を与えたり環境を整えることでそのつぎの発達ステップを達成出来るようなすればよいのです。

コツは赤ちゃんの五感を刺激することです。「視覚」「聴覚」「触覚」への刺激がとくに興味を引きやすいといえます。ほんのちょっとした介助を行い、動きをやりやすくしてあげることも効果的です。少しでも自分でできたことは、赤自身の能力として獲得されます。

また、大切なのは赤ちゃんの気持ちを代弁するような声かけを行うを一緒に行うことです。

代弁とは、赤ちゃんが感じているだろうことをその都度言葉にすることです。「キラキラしてるね」「不思議だね」「嬉しいね」「お! 出来たね!」など、場面に合わせて話してあげてください。

ママやパパが楽しんで側にいることは赤ちゃんに伝わります。そしてそれが赤ちゃんのやりたい気持ちや達成感をアップさせ、次の発達ステップの達成に貢献します。

 

首すわりを促す関わり方 <その1>

では、首のすわりを促すコツを考えてみましょう。

刺激を行う上で大切なことは、赤ちゃん自身が少しずつ自分でできるようになることです。大人が頭をもって首を動かしてあげても、本人の発達にはつながりません。そこで、赤ちゃんの興味を引きつける必要があります。

0ヶ月の赤ちゃんは30cm程度先までのものを捉える視力と、音のする方向を認識する聴力をもっています。これらの特性を生かす方法をご紹介しましょう。

まず、音が出たり光ったりするものを、あおむけになった赤ちゃんの顔の前にもっていきます。たとえば、ジャラジャラした音の出るキーホルダーを使ったとしましょう。

すると赤ちゃんは、興味を示してキーホルダーをじっと見つめます。注意が向けられたことを確認したら、今度はキーホルダーをゆっくりと左右どちらかに動かします。すると赤ちゃんはキーホルダーを目で追いかける「追視」をします。

左右どちらかに20〜30センチ動かすと、キーホルダーは首の動かせない赤ちゃんの視界から消えてしまいます。この見えるか見えないかくらいの位置にきたら、さらにジャラジャラとキーホルダーを鳴らしてみましょう。

すると、音のする方向を認識した赤ちゃんは、キーホルダーの方向に向こうとします。キーホルダーをゆらして見えたり見えなかったするようにすると、赤ちゃんの興味が持続して「首をそちらに向けたい」と思うようなります。そのときは出来る最大限の動きで、少しでもそちらを向こうと努力します。

このように赤ちゃん自身のやりたいという意欲を促すことが大切です。この繰り返しをすることで少しずつですが、昨日よりも今日、今日よりも明日、といった具合で首の可動範囲が広がっていきます。

また、「キラキラしてるね」「ジャラジャラ音がするね、これはなんだろうね」「あれ、見えなくなっちゃったね」など、赤ちゃんの気持ちを代弁するような声かけをしてあげましょう。ママやパパに見守られていると感じることで、頭を動かす意欲が育ちます。

 

首すわりを促す関わり方 <その2

首すわりを促すもうひとつの方法はうつ伏せで遊ばせることです。

「首のすわっていない赤ちゃんをうつ伏せにしても大丈夫なのですか?」と聞かれることがありますが、ママやパパが付き添っているときであれば、窒息の心配はないので大丈夫なのです。ただし、うつ伏せにしたまま赤ちゃんをひとりにすることがないように気をつけましょう。

図のようにひじを顔の下に曲げた状態で赤ちゃんをうつ伏せにします。自分でやってみればわかりますが、腕が胸やお腹の下入っていると頭を上げるのはとても難しくなります。そのため、必ずこのように出しておいてあげましょう。

うつ伏せtmg2

生後0ヶ月くらいの赤ちゃんだと顔がつぶれるのが苦しくて泣いてしまうかもしれません。それでも少し見守っていると、必至でぷるぷるとしながら頭を少しだけ持ち上げたり横を向こうと頑張ったります。

「もうちょっとだよ」と声をかけたり「ママの顔はこっちだよ、こっち向けるかな」などと話しかけたりして、顔を動かす意欲をもりたててあげましょう。

生後1〜2ヶ月ごろになると、ぷるぷるしながらも数秒間顔を持ち上げることができるようになってきます。はじめのうちは顔面から落ちてしまいますが、この頃になると自分で左右のどちらかを向いてから顔を置く知恵もついてきます。

赤ちゃんがつらそうになったら、「よく頑張ったね」と話しかけながらしっかりと身体を密着させて抱っこしてあげましょう。赤ちゃんにとってはちょっと大変なトレーニングなので、あとでこのようにしっかりとねぎらい、安心させてあげてください。

 

どのくらいの頻度で行うのか

「毎日何回くらいやったらよいのでしょうか」「一度に何分間くらいやればいいのでしょうか」などの質問をされることがあります。スポーツの筋力トレーニングなどとは違うので、回数や時間にこだわる必要はありません。

身体が自然と大きくなるのと同じように、生まれ持った発達の問題がなければ、赤ちゃんの首は自然とすわるものです。こうした関わり遊びをしないと首がすわらないわけではありません。しかしやってあげることがちょうどよい刺激になり、首すわりがよりスムーズに進む手助けとなります。

あまり神経質にならず、あくまで赤ちゃんとの遊びの一環としてやってあげましょう。ずっとあおむけで寝て天井を見つめたままでは、赤ちゃんだって飽きてしまいます。飽きるとぐずぐずしやすくなるものです。

また、うつ伏せの体勢はこの時期の赤ちゃんにとってはかなり筋力と体力を使います。我が家の長女は、うつ伏せ遊びのあとは疲れからなのかよく寝てくれたように思います。

ぐずぐずしている時間が長かったり睡眠時間が短かったりする赤ちゃんには、このような効果も期待できるかもしれません。

首座りを促す関わりは、赤ちゃんにとっての気分転換くらいに考えるとちょうどよいでしょう。