1才児の言葉を伸ばす声かけのコツ① では黒子になって代弁すること、1才児の言葉を伸ばす声かけのコツ②では気持ちに共感することをお伝えしました。

1才児の言葉を伸ばす声かけのコツ③では、リズムとジェスチャーを活用する方法をお話しましょう。

 

赤ちゃん言葉の特徴は、リズムの良さ

赤ちゃん言葉というと、どのような言葉を思い浮かべますか? たとえば、以下のようなものがありますね。

・マンマ(ごはん)

・タンタン(お風呂)

・ネンネ(寝る)

・ナイナイ(無い、おしまい)

こうした赤ちゃん言葉に共通する特徴は、リズムの良さと音の繰り返しです。実はその方が、子どもの脳にとって覚えやすく、また発音しやすいのです。

赤ちゃん言葉は気恥ずかしくて使えない、というママやパパもいるようです。しかし、赤ちゃん言葉の方が子どもは早く言葉を理解したり話したりすることができるようになり、コミュニケーションがスムーズに取れる日が早く来るとも言えます。

とくに、子どもの言葉を伸ばしたいのであれば、使わない手はありません。

 

発音の真似よりも、ジェスチャーの真似が先

子どもにとって、聴こえた通りに発音をするのはなかなか難しいことです。とくに、まだ単語がやっと出てきた1才児にとっては、高いハードルだと言えます。

発達的な順番として、発音を真似することよりも、ジェスチャーの真似をすることの方が先に習得されます。この特徴を生かして、言葉に動作を添えて教えてあげると、子どもは動作を使って自分の気持ちを伝えられるようになります。

 

リズムのよい言葉を、動作をつけてを日常的に使う

赤ちゃん言葉や動作は、辞書のように決まっているわけではないので、わかりやすいと思うものを家庭で自由に作ってしまいましょう。

(ベビーサインという本や講習もあります。それらを参考にしてもよいでしょう。ただ、自分でも簡単に作れます。)

たとえば、我が家では以下のような言葉とジェスチャーを使っていました。

・「ポンポン」と言って、お腹を軽く叩く(=お腹いっぱい)

・「オイシオイシ」と言って、手のひらでほっぺたを触る(=美味しい)

・「チョウダイチョウダイ」と言って、手を2~3回グーパーさせる(=ちょうだい)

・「アムアム」と言って、指先で唇を触る(=お腹が空いた)

子どもが「お腹いっぱい」と言えるようになるには、2語文がある程度話せる必要がありますね。2語分が出るようになるのは、だいたい1才半〜2才前半ごろです。

でも、まだ2語文を話せない1才過ぎの子どもでも、お腹がいっぱいになる感覚はあります。

この例のように、お腹がいっぱいなそぶりを見せたときに毎回「ポンポン」と言いながらママがお腹を叩いてみせ、「お腹いっぱいだね」と言葉を添えてあげましょう。

毎日続けているうちに、子どもはお腹がいっぱいになったら自分からお腹をポンポンと叩いて教えてくれるようになります。発音する力がついてくれば、同時に「ポンポン」とも言えるようになります。

このような覚えやすく発音しやすい赤ちゃん言葉を教えていないと、子どもは自分がお腹いっぱいであることを伝える手段がありません。

そのため、もういらないことを表現するために突然お皿やフォークを投げたり、ママの手を振り払ったりします。毎日三度ある食事の時間にこうちらかされると、ママのストレスは溜まる一方ですね。

表現する方法をタイミングよく繰り返し見せてあげると、子どもは必ず学習します。

このように教えていたおかげで、我が家の子ども達はお腹が減ったらキーキーと機嫌が悪くなるよりも指を唇にあてて口をぱくぱくさせていました。欲しいものがあると、すぐに手を出すのではなく手をグーパーさせて知らせてくれました(もちろん主張した通りにならないと、キーキーとわめくことはありましたが。)

気持ちが伝わる方法をもっていることで、子どもの機嫌は満足しやすくなります。ママもキーキーと泣かれることが減って、お互いによい循環となるわけですね。

そして気持ちが伝わる安心感や楽しさが、もっと話せるようになりたい欲求を育み、言葉を伸ばすことへつながっていきます。