首すわりが完了する時期

首すわりは、赤ちゃんの発達が順調に進んでいるかどうかの、バロメーターです。運動発達や精神発達の遅れや病気を伴う場合に、首すわりが平均よりも遅いことが多いためです。

首すわりの完成には、個人差があります。

だいたいの赤ちゃんは、生後2週間〜1ヶ月ごろには、あおむけの状態で頭を左右に動かせるようになります。生後1ヶ月以降は、うつ伏せにしたとき、頭を上げていられる時間が少しずつ長くなります。

生後3~4ヶ月ごろには、上下左右のどの方向にも頭を自由に動かせるようになります。このように頭を自由に動かせることを、首すわりの完了と考えます。

しかし、首すわりはある日突然完了するのではなく、筋力の成長とともに徐々に整うものです。わが子の首がすわっていると言っていいのか判断がつかない、というママも多いでしょう。

ここでは、首すわり完了の確認方法についてご紹介しましょう。

 

赤ちゃんの手を持って引き起こす方法

首すわりが完了しているかを確認する 最も分かりやすいやり方は、あおむけに寝た赤ちゃんの両手を持って引き起こす方法です。

赤ちゃんの機嫌が良いときを選んで行いましょう。おっぱいやミルクを飲んだ直後は、避けます。腹筋に力を入れた拍子に吐き戻してしまう可能性があるからです。

まず、赤ちゃんをあおむけで寝かせます。ママは赤ちゃんと目が合うように正面にかがんでください。

目を合わせながら、「今からオッキ(=起き上がる)してみようか」などと楽しげなトーンで話しかけます。赤ちゃんがなにやら楽しい雰囲気を感じてにこにこしたところで、赤ちゃんの両手を握ります。

このとき、ママの親指を赤ちゃんに握らせ、ママは赤ちゃんの手と手首全体を包み込むように握りましょう。このように握ると、赤ちゃんの間接に負担がかかりません。

「じゃ、いくよ〜」と合図をかけ、ゆっくりと赤ちゃんを引き起こします。赤ちゃんをお座りの姿勢にもっていく要領で行って下さい。

引き起こした瞬間、赤ちゃんは反射的に体全体に力を入れるので、頭が身体についてきます。筋力が充分についていれば、頭が後ろに倒れることなく、赤ちゃんはそのままおすわりの姿勢をとることができます。

まだ腰はすわっていない時期なので、おすわりの体勢のときに手を離さないように気をつけて下さいね。

首すわりがまだ完了していない場合は、引き起こす途中で顎が上に上がってしまいます。頭が後ろに落ちてつらい体勢になるので、そういうときは無理させずに頭を支えてあげましょう。

赤ちゃんが、笑顔で余裕をもっておすわりの体勢になれれば、首すわりが完了したと判断できます。

 

首すわりを促す関わり方

まだ首すわりが完了していない場合は、筋力の成長を促す関わりを増やしてみましょう。

たとえば、おもちゃを見せたあとにゆっくりと上下左右どちらかの方向に動かし、赤ちゃんに目でそれを追わせます。おもちゃに興味を示している場合は、頭を動かしながら一生懸命それを見ようとします。これで自然と頭を動かすトレーニングになります。

また、うつ伏せで過ごす時間を増やします。両手で床を突っ張れるようしてあげると、赤ちゃんは自然と頭を持ち上げます。筋力が弱いうちは、数秒で頭が床に落ちてしまいますが、繰り返すうちにすこしずつ長い時間頭を上げられるようになります。

引き起こす方法と同様、こうした関わりは、赤ちゃんが機嫌の良いときを選び、授乳直後は避けましょう。

こうした関わりを続けるうちに、徐々に筋力がついて首すわりが促されます。

 

4ヶ月後半になっても頭がぐらぐらしている場合

首すわりの完了には個人差がありますが、病気や障害のない場合は、4ヶ月後半にはだいたい完了します。5ヶ月になっても首すわりが完了しない赤ちゃんには、なんらかの病気や障害が背景にある可能性が高くなります。

一方、要因によっては、早期発見し早期対応することで、状態が好転することもあります。日本で生後3~4ヶ月ごろに乳児健診が行われているのは、早期発見の機会を逃さないためです。

首すわりについて不安があれば、健診時に必ず相談しましょう。

健診の時に「まだちょっと不安定だけど、大丈夫でしょう」と判断されたものの、その後思うように首座りが完了しないこともあります。その場合は、すぐに保健センターかかかりつけの小児科医に診てもらって下さい。

家族だけで心配を抱えるよりは、専門機関と一緒に経過観察を行うことで、必要に応じて早い対応へつなげることが可能です。