学資保険の目的は、銀行口座から毎月決まった金額を自動引き落としにすることで「子どもの教育費を確実に積み立てること」です。では銀行の定期預金とどう違うのでしょうか。ここでは「学資保険」と「定期預金」の違いについて解説します。

 

利率の違い

「学資保険」と「定期預金」のひとつめの違いは、利率の高さです。同じ合計金額を支払った場合、満期時に受け取る金額は学資保険の方がずっと高いのです。

たとえば「毎月1万円の積み立てを、子どもが0才の時から18年間」行ったとしましょう。合計の払込金額は以下の計算式となります。

<払込金総額>

毎月 1万円 × 12ヶ月 × 18年間 = 216万円

低金利の経済下では、銀行で18年間の積み立てを行っても数万円の利子しかつきません。たとえば金利が0.3%であれば、216万円に100.3%をかければ満期終了時に払い戻される金額がわかります。計算式は以下の通りです。

<金利0.3%の場合の払戻金>

216万円 × 100.3% = 2,166,480円

さらに利益がいくらか計算しましょう。

<18年後の利益>

払戻金 2,166,480円 − 払込金総額 216万円 = 利益 6480円

18年後の利益はなんとたったの6480円です。

一方、学資保険をしっかり検討して選べば最大で10%程度の利益を受けることが可能です。学資保険では、払い込んだ勤学に対して戻ってくる金額の割合を「返戻率」と呼びます。学資保険では商品によって返戻率110%の商品があるのです。

返戻率が110%だと、同じ「「毎月1万円の積み立てを、子どもが0才の時から18年間」の場合、いくら払い戻されるのでしょうか。

<返戻率110%の学資保険の払戻金>

216万円 × 110% = 2,37,6000円

さらに利益がいくらか計算しましょう。

<18年後の利益>

払戻金 2,37,6000円 − 払込金総額 216万円 = 利益 216,000円

つまりタンスにお金を積み立てるのに比べて、216,000円の利益が生まれることになります。金利0.3%の定期預金と比較すると、実に21万円近くの利益差になります。このように利率は学資保険の方が圧倒的に高いのです。

 

保障内容の違い

「学資保険」と「定期預金」のふたつめの違いは、保障内容です。もし契約者が病気や事故により働けなくなったり、死亡した場合について考えてみましょう。

一家の大黒柱である契約者が働けなくなったら、毎月同じ金額を支払い続けることは当然難しくなります。毎月の生活費を捻出するので精一杯になるでしょう。

定期預金の場合、支払いができないのであれば解約になります。積み立て期間が短くなった分、予定した満期受け取り金額よりも低い金額しか戻ってきません。毎月の生活費をやりくりするのが精一杯で、子どもの将来の教育費の積み立てはこの時点で困難になると言えるでしょう。

子どもが進学を希望しても、叶えてあげられないかもしれません。

一方、学資保険の場合は、保険会社の商品ならではのメリットがあります。病気や死亡により契約者(親)が支払いできなくなった場合、まず毎月の支払いが免除されます。それだけでなく、満期金額やお祝い金は加入時の契約どおりに受け取れるのです。

自分の家族が病気で重度の障害を負ったり、死んでしまったと想像してみてください。相当に大きな精神的ダメージを受けるでしょう。そんな状況下で「でもこの子の教育費については心配しなくていい」と安堵できることは、非常に大きな意味を持つでしょう。

さらに商品によっては、「死亡保険金」や「被保険者(子)への育英年金の支払い」などといった保障のついたものもあります。

「死亡保険金」とは、契約者が亡くなった際に受け取れるお見舞金です。「被保険者(子)への育英年金の支払い」は、育英会による奨学金を保険会社が支払うことです。契約者の死亡により学資保険で貯めた金額だけでは教育費が足りない場合、育英会の利用が可能となります。

このように学資保険は生命保険会社が発売する商品だけあって、契約者が支払い不可能になった場合にも満額の払戻金を受け取れたり、その他の保障を受けることが可能なのです。教育費を貯めることが目的なら、定期預金よりも学資保険を選ぶ方が安心と言えます。

 

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