どんな商品にもメリットとデメリットが存在するように、学資保険にもデメリットがあります。デメリットは以下の三点です。

1)元本割れするリスク

2)保険会社が破綻するリスク

3)インフレに弱い

では順番に説明しましょう。

 

元本割れするリスク

どの保険商品にも言えることですが、学資保険には「元本割れ」するリスクがあります。元本割れとは、満期に払い戻される金額が払い込んだ総額を下回ることです。たとえば18年間で216万円払い込んだとしても、払い戻し金が200万円に下がるケースがあります。

このように元本割れが起きるのは、「契約途中で保障を受けた場合」もしくは「中途解約をした場合」です。

「契約途中で保障を受けた場合」とは、どのようなときでしょうか。たとえば子どもが15才の時点で交通事故に遭い、大きな手術をして三週間の入院をしたとしましょう。

学資保険加入時に、プラスで医療保険も付加していれば医療保障を受けることができます。つまり手術代や入院費を保険会社が支払ってくれます(全額保障となるか部分保障となるかは契約内容によって異なります)。結果として、学資保険が満期時点の払戻金が低くなるのです。

「中途解約をした場合」は、文字通り満期を迎える前に学資保険を解約することを指します。給料の低下や離婚により毎月の支払いが負担になった、または他会社の学資保険に乗り換えたなどの理由があるでしょう。積み立て期間が短いと、元本よりも低い払戻金しか受け取れないことがあります。

交通事故や会社の倒産などは自分では避けられないリスクです。しかし自発的な中途解約にならないよう、あらかじめ無理のない保険金額の設定や保険商品の充分な比較検討が必要と言えます。

 

2)保険会社が破綻するリスク

学資保険を提供している生命保険会社にも、破綻するリスクがあります。

銀行が破綻した場合は、1000万円までの預金金額は全額保護されます。しかし生命保険会社が破綻した場合は、生命保険契約者保護機構によって保護されるのは払込金額の90%です。残りの10%については、業務を引き継いだ継続会社が予定利率の引き下げを行うことができます。

つまり、最大で払込金額の10%を失う可能性があります。

これらリスクを回避するためには、教育費の積み立てをあらかじめ分散する必要があるでしょう。つまり教育費を学資保険のみで賄うことを前提にするのではなく、あらかじめ資産配分を分散させておくことが賢明と言えます。

 

3)インフレに弱い

学資保険の利率は、加入時の予定利率に固定されます。市場金利が大幅に上昇してもそれに連動することがありません。大きなインフレにより市場金利が大幅に上がった場合には、銀行預金の方が利率が高くなるリスクがあります。

現状で学資保険の利率は10%程度であり、銀行の利率がこれを上回るほど市場が変動することはあまり考えられません。とはいえ、可能性はゼロでないのも事実です。

インフレのリスクに対応するのにも、学資保険だけではなく複数の形(銀行の定期預金や株式、不動産など)で教育費を確保することが大切です。

 

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