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生後5~6ヶ月から、子どもの意志がはっきりする

母乳育児しているママにとって、「おっぱいは最強の武器」です。

どんな場面であろうと、おっぱいさえ口に含ませれば、子どもが静かになってくれるからです。

私がおっぱいをあげるとすぐに泣きやむ娘を見ながら、我が家のパパはよく

「いいなあ。オレにもおっぱいがあったらいいのに。」

と羨ましがっていたものです。

新生児期の赤ちゃんが泣く理由はたいていが空腹なので、おっぱいをあげれば子どもは一旦は泣きやみます。眠くて泣いている場合でも、おっぱいを口に含むことで安心して眠りに落ちることが多いですね。

そのため、母乳育児をしているママは、ついつい泣かれたらすぐにおっぱいを与えてしまいがち。

しかし、生後5〜6ヶ月ごろからは、泣いたからといってすぐにおっぱいを与える関わり方はやめるようにしましょう。

その理由は、生後5~6ヶ月ごろより子どもは言葉を理解しはじめると同時に、明確な意志や気持ちを持ちはじめるからです。

たとえば、

・壁に吊るされた飾りを触りたい

・外に出たい

・パパではなくママに抱っこしてほしい

といったことを伝えたいがために、泣くようになります。

そこで、生後5~6ヶ月ごろからは、子どもが泣いたからといってすぐにおっぱいをあげるのではなく、子どもが表現している意志や気持ちに対応してあげることが大切となります。

 

関わり方のポイントは、共感と代弁をすること

では、おっぱいを与える代わりに泣いている子どもにどう対応したらよいのでしょう。まずは、子どもの気持ちに共感し、言葉で代弁する関わり方が大切です。

たとえば、「壁に吊るされた飾りを触りたい」場面だとしましょう。

高いところに手が届かず、子どもは怒って泣いています。しかしママとパパは、高価な飾りを触れたくありません。

この場面で共感し代弁する関わり方とは、

「あそにある飾り、きれいだね。キラキラしてるね。触ってみたいね。」

「でも飾りに届かないね。だから頭に来ちゃったのね。」

といった声かけです。子どもの飾りを触りたいという気持ちを表現したあとで、手が届かないことによる怒りも表現してあげています。

生後5~6ヶ月で、ママやパパのこうした声かけを一字一句理解できるわけではありません。しかし、わからないからやらなくていいのではなく、繰り返しこのように話しかけるからこそ徐々にわかるようになるのです。

文字通りすべてを理解することはできなくても、ママやパパが自分の気持ちを理解しようとしてくれている、自分を受けとめてくれている、といったことを生後半年前後の赤ちゃんでも感じ取ることができます。

この受けとめてもらえた感覚を体験することで、子どもの気持ちは少しずつ静まります。

また、自分の気持ちにぴったりフィットする言葉をタイミングよく聞くことで、子どもは言葉を獲得していきます。この例で言えば、「きれい」「キラキラ」「触りたい」「届かない」「頭に来た」といった語彙です。

このように共感や代弁をする声かけを心がけているママやパパの子どもは、単語が出るのが早かったり、意思の疎通がしやすいといった特徴が見られます。

1才半健診で「言葉が遅い」と指摘されたことを機に発達相談を利用するケースが多くあります。まずはこのように共感し代弁する関わり方を増やすようアドバイスすると、1ヶ月後には「子どもの話す単語が増えてきました!」という報告をもらうことが実にたくさんあります。

(発達障害や病気などの要因が大きいと、すぐに効果が見られないケースもあります)。

1才半まで待つ必要はないので、ぜひ生後5~6ヶ月のうちからどんどん共感したり代弁したりする関わり方を子どもにたくさんしてあげましょう。

 

子どもの気持ちが納まるのを待つことも大切

触りたいというもともとの要求が満たされたわけではないので、共感や代弁をしてもらったからといって、子どもがすぐに泣きやむわけでありません。

ここであの手この手を使って子どもをあやすのもひとつの手ですが、子どもの気持ちが納まるのを待つことも、子どもの心の成長につながると覚えておきましょう。

言い換えると、子どもの気持ちにお付き合いをする、ということです。

嫌なことがあったりストレスが溜まったとき、誰かにひとしきり話を聞いてもらい「そうだったんだね。大変だったね」と共感してもらえると、大人でも気持ちが落ち着きますよね。

人間は、感情が高ぶった際、自分の気持ちをわかってくれ、見守ってくれる存在がいることに救われる生き物です。赤ちゃんであろうと、子どもも同じなのです。

また、「自分がどんなに泣いてもママは自分を見捨てない」という安心感は、後に人格の土台となる大切な体験もあります(基本的信頼感や自己肯定感につながります)。

「あの飾りを触りたかったのか、そうかそうか」「キラキラしてて綺麗だもんね」などと声かけをしながらしばらく抱っこしていると、だんだんに子どもの泣き声のトーンや呼吸が落ち着いてくるでしょう。

こうした体験は、赤ちゃんにとっては興奮した感情を納める練習となります。

泣いているからと言って、すぐにおっぱいを飲ませようとしたり、別のおもちゃに気を反らそうとしたりといった対応ばかりだと、こうした練習を積み重ねることができません(外出先や公共の乗り物に乗っている時など、泣きやませることが先決な場面もありますね)。

興奮した気持ちが納まるところまでお付き合いしてもらう経験が多いほど、将来的にも感情コントロールが上手になり、キレにくい心が育ちます。

 

OKな範囲を見つけてあげよう

現実的な事情などにより、子どもの要求通りにしてあげられないときは、OKが出せる範囲を見つけてあげましょう。

たとえば、先ほどの壁に吊るされた飾りを触りたい例でいえば、

ママが子どもの手を持って、人差し指でチョンと触るのならOK

に出来るかもしれません。

自由に飾りを触らせてしまうと、強く引っぱったり落としたりして壊す心配があります。しかし、ママやパパが子どもの手元をコントロールしながら指先でチョンと触るのであれば、こうした心配をしなくて済みますね。

子どもも触りたい欲求がある程度満たされ、気持ちが落ち着くでしょう。

この時、共感や代弁する丁寧な声かけも忘れないようにしてくださいね。たとえば、

「あの飾りをどうしても触りたいんだよね。

でも壊れちゃうと困るから、抱っこで優しくちょんちょんとだけしようか。」

などといった言葉がよいでしょう。

触らせてあげながら、

「きれいだね、だいじだいじだからそっと触ってね」

など優しく声をかければ、子どもは触れたことに満足できるし、どう触ればよいのかを同時に学習できます。

このような関わり方により、そもそも子どもが伝えたかった気持ち(この場合は「飾りを触りたい」)をママやパパが理解し、受けとめ、ある程度満たしてあげることが可能です。

 「自分の欲求を言葉で表現する力」や「自分の欲求と現実との間に折り合いをつける力」は、勝手に育つものではなく、「親が育てる」ものなのです。

 

最初に「ダメ」を言わない

もうひとつ覚えておいた方がよいコツは、一番最初に「ダメ」などといった子どもを否定する言葉を使わないことです。

なぜなら生後半年前後ですでに子どもは、「ダメ」という言葉が自分を拒否するニュアンスを有しているとわかるからです。

自分を拒絶されたと感じて子どもが一旦大泣きになると、いくら共感的な声かけをしても火に油を注ぐ結果となってしまい、なかなか泣きやまないことが多いもの。

ダメなものはダメと教える必要はありますが、それは子どもの気持ちが納まってきてから、

「強く引っぱると壊れちゃうから、それはダメだね。

優しくちょんちょんと触ろうね」

などと落ち着いた口調で伝えてあげましょう。

 

断乳(卒乳)後、子どものかんしゃくで困らないためにも

ここまで読んで頂いて、子どもの気持ちに共感や代弁をし、OKな範囲を見つけてあげる関わり方が、やがては子ども自身が興奮した気持ちを納める力につながることがご理解頂けたかと思います。

何度かやっているうちに、ママやパパもコツがわかってくるので、すぐに落ち着かないからといってあきらめないでくださいね。大人の側も、練習が必要です。

コツがつかめると、子どもとのやり取りがぐっと楽になってきますよ。

また、断乳(もしくは卒乳)をしたあと、「子どもが大泣きする事態」に対応する術がなくて途方に暮れなくて済みます。

実際、相談現場で「泣いてかんしゃくをおこしたときにどうしたらよいかわからず、とても困っています」といった悩みを持つママの多くが、

「今までは泣いたらとりあえずおっぱいをあげていました。

しかし、断乳をしてからは、どうしてよいかわかりません」

と話をされるのです。

そうならないように、子どもの意志が育ちはじめた生後5~6ヶ月ごろから、気持ちを受けとめる対応を練習していきましょう。

 

お付き合いする覚悟が、子どもの気持ちを安定させる

子育てにおいて大切なことは「ママが子どもにふりまわされないこと」です。「大泣きされたらおっぱいを飲ませる」というのは、子どもの言いなりになっているのと同じこと。

「おっぱいをあげないで事態を乗り切ろう」と決断すると、泣いている子どもにつき合う覚悟が自然と座りますよ。

そしてママやパパが「どんと来い!」と受けとめる深い懐を持っていると、子どもの気持ちも自然と落ち着きやすくなるのです。

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