子どもが1才に近づくにつれ、「断乳をしようか、卒乳まで待とうか」というのが母乳育児をするママにとっての悩みですね。

どちらの選択がよいかは、ママやパパの考え方、赤ちゃんの発達状況、生活環境などにより異なりるので、一概に正しい答えはありません。

しかし、先に考えておいた方がよいポイントをあらかじめ知っておけば、あとでママも子どもも葛藤が少なくて済みます。それらのポイントは、

 

・生後6~8ヶ月ごろからは、夜間断乳しておく

・断乳をするなら、1才2ヶ月ぐらいまでがやりやすい

・授乳ルールをしっかり作れると、断乳も卒乳もしやすくなる

 

の3点です。それぞれについて見ていきましょう。

 

生後6~8ヶ月ごろからは、夜間断乳をしておく

断乳するにしろ卒乳するにしろ、生後6~8ヶ月ごろに夜間断乳することをおすすめします。

夜泣きがピークとなるこの時期に、ママは赤ちゃんが「お腹が空いているんだな」「母乳量が足りていないのかな」と思ってしまい、夜中に泣かれるたびにおっぱいをあげてしまいます。夜泣きをされるから夜間でも3〜4回授乳している、というママは多いでしょう。

しかし、この時期は1回の授乳で飲む量が増えており、6時間ほど授乳間隔が開いても赤ちゃんは空腹を感じずに眠れるようになっているのです。

夜泣きをするのは、お腹が空いているからではなく、浅い眠りのサイクルから深い眠りのサイクルへの移行時に半覚醒状態になってしまうからです。

夜泣きのたびにおっぱいを口にくわえさせていては、それしか眠りにつく方法を赤ちゃんは知りません。半覚醒状態になったら、おっぱいを求めて泣くのは当然ですね。

夜泣きを収束させるには、実は逆に夜間の授乳をやめることが効果的なのです。

また、泣いたら授乳するという夜泣きの対処法をとっていると、昼間でも泣かれたらおっぱいをあげてしまうことが増えます。ママ自身が充分に眠れない疲れから、少しでも早く子どもに泣きやんでほしくなり、このような流れとなることが多いですね。

このように、夜でも昼でも「泣かれたらおっぱいをあげる」パターンをとっていると授乳ルールが明確にならず、授乳の主導権をママが保つことが出来ません。

授乳ルールをコントロールできないと、いざ断乳したくなってもやりきれる自信が持てず、実行が難しくなってしまいます。

反対に夜間断乳がうまくできると、ママの中で「私は、おっぱいなしで子どもを寝かせつけられる!」「私はおっぱいをあげなくても、泣く子どもに対応できる!」という自信が生まれます。これは、今後の育児を続ける上でもとても重要な自信です。

また、夜泣きは想像以上にママの体力と気力を奪う深刻な事態であり、長引くとママの精神的不調や虐待にもつながります。

子どもが夜間しっかり寝てくれて、ママが充分な睡眠をとれることは、育児の基本です。とくに意志が育ち面倒を見るのが大変になる生後6ヶ月以降、ママに心身の余力があることは非常に大切なことです。
昼間に心身のゆとりを持って子どもと向き合えるためにも、授乳ルールをコントロールする第一歩としても、生後6~8ヶ月ごろからは夜間断乳をおすすめします。

 

断乳をするなら1才2ヶ月ぐらいまでに

断乳をするなら、子どもの自己主張が強くなる前がベストです。

1才半ごろになると「ママ」「パパ」「ワンワン」以外にも「パイパイ(おっぱい)」といった単語が言えるようになります。また指差しをして欲しいものを要求できるようになります。

さらに「イヤイヤ」と言ったり首を横に振ったりして、気に入らないことをはっきりと自己表示できるようになります。そして自分の主張を受け入れてもらうまで泣き続ける体力と知恵がつきます。

ハイハイしかできない時期にはまだピンとこないかもしれませんが、単語を話せるようになってからの子どもの自己主張力はものすごいものがあります。

この段階に入ってから断乳をしようとすると、非常に激しい抵抗に遭う確率が高いのが現実。

「もうおっぱいナイナイだよ」と言っても、「イヤイヤ!」と言いながらママの洋服をめくってきたり、もらえるまでのけぞって暴れ続けたりします。

そしてあまりの激しさにママが根負けしておっぱいをあげてしまう、という話を相談現場でもよく耳にします。

このように断乳を失敗すると、子どもの中で「またいつおっぱいをもらえなくなるかもわからない!」という不安をが生まれ、さらにおっぱいへの執着が激しくなってしまいます。これでは断乳がますます遠のいてしまいますね。

そのため、断乳をするのであれば、子どもがまだ単語で気持ちを伝えたり激しい抵抗をする知恵がない1才2ヶ月ごろまでがベストだと言えます(発達には個人差があるので、1才の誕生日ごろから話せるようになる子もいます)。

意志を強く持てば、1才半以降の断乳も可能です。しかし「自分は性格的に流されやすい」「この子の自己主張に負けてしまいそう」と思うのであれば、子どもの自己主張がまだそれほどではないうちに断乳しておく方が賢明でしょう。

 

卒乳を待つなら、ルールのある授乳を行う

卒乳を待つ場合は、授乳のルールを明確化することが大切です。具体的には、一日のうちにあげる回数とタイミングを決めましょう。

1才を過ぎれば、基本的な栄養は食事から摂取できます。この時期になると、授乳は栄養源というよりは、安心感を得る道具として位置づけられます。

生活リズムに組み込みやすいタイミングは、朝昼晩の食事後や、お風呂の後、寝る前などです。1才すぎであれば、授乳は一日3回程度がよいでしょう。1才後半以降は、お風呂後か就寝前の1回程度で充分です。寝る前に行う母子のスキンシップのひとつとして捉えておきましょう。

避けてほしいのは、欲しがったり泣かれたりしたからと、行き当たりばったりに授乳することです。このやり方だと、子どもはしつこく泣けば授乳してもらえると学習します。その結果、外出先だろうとママが忙しかろうと、もらえるまで泣くようになります。

子どもに激しく泣かれた末に授乳するパターンにはまると、一日の流れを決める権限が子どもに移ってしまいます。こうなるとママは育児や生活リズムに関するコントロール感を失い、育児ストレスが高まります。また、自分はうまくわが子をあやすことができないと感じ、育児に対する自信を失うことにもつながります。

このように育児ストレスが高まり、育児に対する自信を失ったりしてしまうと、育児そのものがつらく感じることが少なくありません。相談現場で「育児がつらいんです」と涙ながらに打ち明けるママたちの生活リズムをひもとくと、このようにコントロール感や自信を失っていることが共通項の一つです。

子どもに泣かれたときに授乳をして口をふさぐだけでは、子どもの心の成長にはつながりません。

1才を過ぎれば、日常で使う言葉はすでに理解できます。子どもの気持ちを代弁しながら受け取り、言葉の学習につなげたり、具体的な解決策を見つけましょう。

たとえば昼寝の時間なのに子どもが抵抗して泣いたとします。

この場合は

「もう眠いよね、つかれちゃったね。だから泣いちゃうんだね」

と声かけしながら、部屋を暗くしておんぶや添い寝で寝かせつけてください。やがて子どもは眠いという身体の感覚を理解し、自分で「ねんね」と言ったり、「眠いから寝ようね」というママの声かけに応じるようになります。

あるいはお友達におもちゃを取られて泣いてしまったとします。

悲しい気持ちになった子どもは安心感を取り戻そうと、おっぱいを求めます。ここでも授乳をするのではなく、

「あのおもちゃでもっと遊びたかったんだね。お友達もほしかったんだね。残念だね。終わったらまた貸してもらおうね」

など気持ちを汲み取りながら抱っこをしてあげてください。

こうやって子どもの気持ちを受け取りながら納まるまで一緒に待つことが、要求が満たされなかった悲しみや怒りを子どもが自分で乗り越える力を育てます。

子どもが落胆したり怒ったときにいつでも母乳を与えて対応していると、子どもが自分で自分の心を落ち着ける練習をする機会が減ってしまいます。その結果、子どもはぐずぐずした状態が納まりにくく、子どもの不機嫌にママが一日中振り回されることが増えます。

イライラした子どもとイライラしたママでは、お互いにとって悪循環となりがちです。

このように、子どもが泣いたりぐずったりする事態をおっぱいをあげないで収束させるには、ママの忍耐と受容的な関わり方が大切となります。母乳育児をしているママは、激しく泣かれるとついおっぱいをあげたくなりますが、このやり方は双方にとってデメリットの方が大きくなる可能性を孕んでいるのです。

泣かれたり欲しがったりしたからといっておっぱいをあげるのではなく、明確なルールに従っておっぱいをあげることができる意志の強いママなら、卒乳まで授乳を続けるのもよいでしょう。

このようなわけで、1才過ぎからは授乳ルールに沿って回数を一日3回程度にして生活をまわせるようになっていれば、いざ断乳をしようと思ったときの精神的負担も乳房への負担も少なくて済みます。

断乳か卒乳かまだ決めていなくても、以上の3つのポイントを抑えておけばあとでの葛藤や大変さが軽減されるので、ぜひ実践してくださいね。

 

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