離乳食を始める時期

離乳食を始める時期は、だいたい生後6~7ヶ月ごろがよいでしょう。

早ければ生後5ヶ月ごろより、ママやパパが口に食べ物を運ぶ様子を興味深そうに見つめたり、自分も口をぱくぱくさせるようになります。よだれも出るようになったら、そろそろ母乳や粉ミルク以外のものを口にしてもよい時期です。

肌が弱かったり、湿疹が出やすかったりして、アレルギー体質をもっていそうな赤ちゃんでも、離乳食の開始時期を遅らせる必要はありません。以下の手順を参考に、様子を見ながら新しく与える食べ物の種類や量を増やしていきましょう。

 

週の前半で、午前中を選ぶ

はじめての食品を食べさせるときは、週の前半で、且つ午前中を選びましょう。

午前中の方がよい理由は、万が一食品に対してアナフィラキシーショックを起こした場合、与えたのが夕方遅い時間だと病院がやっていないためです。また、即時型アレルギーではなく遅延型アレルギーの場合は、その食品を食べてから2〜3日後に症状が出ます。

遅延型アレルギーの場合はアレルギー症状を引きおこす抗体の種類が異なるため、アナフィラキシーショックを起こすことはありませんが、湿疹などの症状が強く出ることがあります。軟膏などの処置がほしくても、症状が出たのが週末だとすぐに病院を受診することができません。

こうした理由から、新しい食品を試すのは、週の前半の午前中がよいでしょう。

また、赤ちゃんの機嫌の良いときを見計らってください。眠くてぐずりだしてからでは、満足に口の中へ入れることができません。食べるのは楽しいことだと赤ちゃんが体験できるよう、赤ちゃんもママも気持ちが安定しているときに食事を与えるのが長い目で見て大切なポイントです。

 

まずは白米のおかゆと根菜のペーストから

赤ちゃんにあげる最初の離乳食は、十分粥と野菜のペーストが適しています。

つぶが大きすぎたり、水分が多すぎたりしても、赤ちゃんはうまく飲み込むことができません。最初のうちはしっかりと裏ごししてあげましょう。

最初はおかゆの上澄みをあげてるとよいです。興味を示したら、おかゆをあげてください。

アクの強い野菜は一般的にアレルギー反応を起こしやすいので、野菜は必ずゆでてアク抜きをしましょう。ゆでることで余分な苦み、渋み、えぐみなども取り除くことができ、赤ちゃんにとって食べやすくなります。

にんじんやブロッコリーなどは甘みがあり、赤ちゃんが喜ぶことが多いです。たまねぎやニラ、長ネギ、ほうれん草など刺激のある野菜は、少し慣れてきてからにしましょう。

また、赤ちゃんや家族の健康を大切にしたいのであれば、できるだけ電子レンジやIH調理器具を使わないようにしましょう。

電子レンジでの加熱は手軽ですが、電磁波がせっかくの栄養素を壊してしまいます。また、電磁波によって変化した分子構造が、食べた人の遺伝子を傷つけることもわかってきています。

湯煎にかけたり、蒸し器で蒸したり、ヘルシオなどのスチーム調理器で代用することが可能です。いきなり全く使わない生活は難しいので、1日20回使っているのなら10回に減らして、残りの10回は別の方法を取り入れてみましょう。

慣れてしまえば電子レンジがなくても困ることはありませんし、なによりも野菜やお肉の本来の美味しさを味わうことができます。

話を離乳食に戻しましょう。初期の離乳食程度の量であれば、大人用のみそ汁をつくる際に野菜を余分に入れておけば簡単です。味噌を足す前に、離乳食にまわす分の野菜を取り出し、裏ごしをすれば完成です。

与えるときは、最初は1さじからにします。数日続けてアレルギー症状が出ないようなら、2さじ、3さじ、と日を追って増やしていきましょう。

固さを少しずつ変えましょう

ペースト状の食べ物に慣れてくると、赤ちゃんは自分の舌や歯茎を使って食べ物を咀嚼することを覚え始めます。もぐもぐする動作が始まったら、与える食べ物の形状ををペースト状から細かいみじん切りに移行します。

細かいみじん切りに慣れてきたら、もう少し粗いみじん切りにします。もぐもぐする動きがしっかりしてくると、指先くらいの固まりで与えても、噛みながら食べられるようになります。

 

慣れてきたら、魚や肉を与えましょう

おかゆや野菜をもぐもぐしながら噛んで食べられるようになったら、いよいよタンパク質を開始します。

まずは、出汁から始めましょう。かつおぶしからとった出汁でおかゆをといたり、野菜をゆでたりして与えます。つぎにシラスを湯通ししてからおかゆと一緒によく煮込んでからあげます。

タラなどの白身魚を一口ぐらいからはじめて、アレルギー症状が出ないようなら、肉もあげてみましょう。

脂身は消化に負担がかかるので、鶏のささみから始めます。おかゆや野菜とまぜあわせると、食べやすくなります。

豚肉や牛肉などは、離乳食が完了する1才過ぎごろ与えましょう。とくに急いで食べさせる必要はありません。青魚は白身の魚に比べてアレルギー症状を起こしやすいので、これもお肉と同時期ぐらいまで待った方がよいでしょう。

 

大豆はみそ汁から始める
大豆は、卵と牛乳、小麦と同じようにアレルギー症状を起こしやすい食品です。

最初は味噌汁の上澄みをあげることから始めましょう。アナフィラキシーショックを起こす可能性のある食品なので、様子を見ながら、少しずつ量を増やします。

みそ汁が大丈夫であれば、やわらかくゆでた豆腐をあげてみます。納豆や豆類、きなこなどは離乳食後期ごろにチャレンジしましょう。

 

小麦は3回食になってから

小麦もアレルギー症状を起こしやすい食品で、最近は卵と牛乳と並んで三大アレルゲンと言われています。

赤ちゃんがよく食べて、3回食になってから試してください。まずはやわらかくゆでたうどんからスタートします。

この頃には赤ちゃんはだいぶもぐもぐできるので、うどんを2〜3cmくらいに刻んであげれば、食べることができます。片栗粉などでつゆに少しとろみをつけると、野菜と一緒に食べやすくなります。

 

ようやく卵を食べさせる

ここまでアレルギー症状が出ずに順調であれば、卵を試してみましょう。

卵は一般的に、黄身よりも白身の方がアレルギー症状を起こしやすいです。それは白身にオボムコイドというタンパク質が含まれるからです。

まずは、黄身だけをあげてみます。しっかりと固ゆでしたあと、すぐに黄身と白身をわけてください。時間をおいてしまうと、白身のオボムコイドが黄身に移ってしまいます。

固ゆでした黄身を、出汁伸ばしてから食べさせてあげましょう。

不安な場合は、耳かき一杯からスタートします。私の友達の子どもは非常に強い卵アレルギーで、まさに耳かき一杯しか与えなかったのにアナフィラキシーショックを起こしてしまいました。こうした事態を想定して、週の前半の午前中に試しましょう。

牛乳や果物もスプーン1さじから

牛乳も果物も、卵同様にアナフィラキシーショックを起こす可能性があります。必ずしっかりと加熱してから、スプーン1さじの量から始めて下さい。

与え始める目安は、野菜が一通り食べられるようになり、シラスやみそ汁などのタンパク質を食べてもアレルギー症状が出ないことです。

 

その他のアレルゲンになりやすい食品

その他にアレルゲンとなりやすい食品は、そば、ピーナッツ、甲殻類(エビやカニ)、魚介類(サバなどの青味魚、イカ、タコ、イクラなど)、ゴマなどです。これらは1才半〜2才ぐらいになってから、様子を見ながら与えてみましょう。

 

生のタンパク質は3才を過ぎてから

お刺身などの生のタンパク質をあげるのは、3才を過ぎてからにしましょう。生の食品は、アレルギー反応を起こす可能性が高いので、できるだけ遅らせた方が安心です。

 

アレルギー症状が出たら

アレルギー症状が出たら、そのとき食べた食品は3〜4日休みましょう。

次回は、もう少し量を減らしてみます。それでも湿疹やじんましん、目の周りの腫れ、下痢などの症状が出るようなら、その食べ物に対するアレルギー反応が起きている可能性が高いといえます。

怪しいと思った食品はいったんお休みし、かかりつけの小児科医に報告して下さい。症状の程度をみた上で、いつどのように摂取を再開するのか、相談しましょう。

 

代替食品での工夫を

アレルギー反応が出たら、しばらくその食品はなるべく使わない方が賢明です。その場合は、代替となる食品でうまく工夫し、メニューがまんねり化しないようにしましょう。

牛乳がだめでも、たいていは豆乳で代用することが可能です。

卵がだめでも、ホットケーキなどはMサイズの卵ひとつに対して水50mlを追加すれば、同じように焼くことができます。色が白っぽいのが気になるなら、カボチャパウダーを加えるだけで黄味がかっておいしそうに見えます。

娘が卵と乳製品アレルギーだったために私もカボチャパウンだーはよく使いましたが、色がよくなるだけでなく、カボチャの甘みや風味も加わり、おいしかったのでおすすめの代用品です。

アレルギーっ子の食事作りはなにかとママを悩ませますが、いろいろな人から情報を集めて、工夫することを楽しむ精神を大事にしましょう。